
婦人科看護師、きくとまです。
私の勤務している病院では当たり前のように、LGBTの方々が受診されます。そして、私生活や仕事の話など、色々なことを聞かせてくれます。全てではありませんが、生活しやすい環境になってきている現状を知ると、嬉しい気持ちになっているのは間違いありません。
そんな中、ちょっと、驚きの情報がありましたので、お話させていただきたいと思います。
今回はLGBT性的少数者のお話!
6月は「プライド月間」と呼ばれ、世界各国で性的少数者の権利について啓発を促すさまざまなイベントが開催中です。
そんな中、LGBTの人権を侵害しているとして、ハンガリーとポーランドに対して、欧州連合(EU)は、法的手続きを開始したと発表されました。
ハンガリーと、ポーランドが2か月以内に説明や改善の意向を示さなければ、EUは欧州司法裁判所に提訴するということになっているようです。
何があったの?
反LGBT法案が可決された

欧州連合(EU)から法的手続きをされたのは、偏見や差別のない世の中になるように叫ばれている中、ハンガリーで「反LGBT法案が可決された」とのこと。
「反LGBT法案」とは?これは18歳未満の児童に対して、学校教育で同性愛や性転換などのトピックを話題にすることや、メディアがそれらのコンテンツを配信することを規制するというもの。
ハンガリーでは元々同性婚が禁止されているものの、2020年までは異性カップルと同様に、同性カップルも養子を迎えることが許されていました。しかし、2020年12月中旬ハンガリー議会は、同性カップルの養子縁組を固く禁じる法案を可決しました。
また、ポーランドでは、2019年以降複数の自治体がLGBTを排除する「フリーゾーン」を宣言しています。「LGBTフリーゾーン」とは、「この街にLGBTはいません」という意味。自治体によってLGBTという特定の人たちを排除することが宣言され、多様性が否定され、差別や偏見が助長されているのです。「LGBTフリーゾーン」を宣言した自治体の人口をあわせると、ポーランド全人口の3分の1になることから、LGBTに対する弾圧が増している現状を見てとることができます。
基本的人権の保護や性的志向の差別の撤廃
欧州連合(EU)は、こうした動きが、基本的人権の保護や性的志向に基づく差別の撤廃を歌ったEUの基本法に反すると批判しました。
ハンガリーと、ポーランドが2か月以内に説明や改善の意向を示さなければ、EUは欧州司法裁判所に提訴するということになっているようです。
LGBTの人たちの支えになるため議員があらわしたカラー

ポーランドに暮らすLGBTの人たちは、自らの権利を求めて差別に立ち向かうのか、それとも声を押し殺して生きていくのか、選択を迫られています。憂慮すべき状況が続くポーランドですが、明るいニュースもあります。
LGBTの人たちの支えになろうと、国内外ではさまざまな連帯の動きがあるのです。ドゥダ大統領の就任式で、複数の下院議員たちがそれぞれの衣服でレインボーを表現し、就任式の出席者席をレインボーカラーに染めました。
LGBTに差別的なドゥダ大統領の政策に対する批判と、LGBTの人たちへの連帯の意を表明したのです。このパフォーマンスはSNSを中心に瞬く間に拡散され、ポーランドのLGBTの人たちからは、勇気づけられたとの声がSNS上で寄せられました。
国外からもポーランドのLGBTの人たちへの連帯が行動で示されています。例えば、欧州連合(EU)は、「自由、民主主義、人権の尊重」を理念とするEUの価値に相容れないとして、「LGBTフリーゾーン」を宣言した6つの自治体への経済支援を拒否することを決定しています。また、2020年9月、日本を含む50カ国の大使がポーランド政府に対し、LGBT差別の終息と人権の尊重を訴えかけました。
LGBT性的少数者の偏見や差別のない社会を目指しているこの時代に、まあ、後退するような事をしているなあ、と感じ、悲しくなりました。
同性婚を合法化に持っていった議員がいる

数年前、ニュージーランドのモーリス・ウィリアムソン元議員が演説をし、議会は同性婚を合法化しました。
愛のために立ち上がる政治家が日本でも出てくることを、強く願い、このような考え方の政治家が増えることを祈るばかりです。
「LGBTはポーランドの伝統や価値観を壊す」という偏見と闘っていくために、国内外からLGBTへの連帯の意思を表明し続けなければなりません。
この方の演説、見ていない方は是非!感動します。

