
女性は、思春期に初潮(生理)が始まってからほぼ毎月1回月経があります。月経の時の出血量を人と比べることはあまりないため、「多い日用ナプキンを2日目に使うわ」とか「1時間に1回換えないと漏れるわ」など、それくらいの話だと思います。
実際、婦人科に来られた患者様で「多い日用ナプキン1時間持たない。それが普通と思っていた」という患者様がほとんどでした。
いやいや、普通ではありません。
今回は月経量が多い、これを過多月経といいますが、そのことで女性の身体に起こること、そして、その裏に隠れている病気についてもお話していきたいと思います。
そして、過多月経の対処方法なども重ねてお伝えしていきたいと思います。参考にしてくださいね。
月経量どれくらいが普通なの?

「多い日用ナプキン、1時間に1回交換しないと持たない」、「多い日用ナプキンを2枚重ねしないと無理!」「寝るときに、お布団に防水シート、レジャーシートを敷いて寝るの」、「夜中もナプキンを変えるために起きるの。」「今、履くパンツタイプのナプキンが出ているから、履くタイプのナプキンを装着して、ナプキンを当てるから後ろ漏れせず、夜中安心して寝れるようになった・・・。だから安心!」などなど‥‥。
いやいや、これは普通ではないのです。
経血の量は個人差があるのですが、1回の生理につき20~140mlの経血が出てくると言われています。平均で82.5ml。2日目~3日目が多いと言われているその間にほぼ、80%の月経量が出ると言われています。
わかりやすく言えば、ヤクルト1本分は65ml、月に1回の月経で、おおよそヤクルト2本分の量が月経期間中に出るのが平均です。
多い日でも、一日30g、目安として大さじ約3杯くらいです。(体系、体格によっても変わります)
一時間持たないナプキン、過多月経、でも月経が多いとどうなるの?

多い日用ナプキン一時間持たない!これは間違いなく過多月経です。今、履くパンツタイプのナプキンが出ています。夜も安心!なーんてCM。確かに後ろ漏れしない!!お布団も汚さないし、安心しますよね。でも安心しないでください。あなたはこれを付けて寝て、安心しているのは残念なことです。過多月経の仲間なのに。過多月経の女性はほぼ、貧血です。生理になるたびに貧血になるのです。
毎回貧血、貧血が改善する頃にはまた生理がきて再び貧血…。これの繰り返しのために、あまり貧血という実感がなく、いつも貧血状態(ふらつき、めまい、動悸、息切れなど)。それに慣れてしまい、病識という認識がない状態で日々を過ごしているため、病院を受診していない女性が多いのが現状なのです。
過多月経の後ろに隠れている病気は、貧血以外に何があるの?

過多月経は、貧血もさながら、子宮筋腫、子宮腺筋症などの病気が隠れていることがあります。
子宮内にポリープがあることで出血が多いこともあります。子宮筋腫や子宮がん以外にも血液の病気や肝臓、甲状腺の病気でも過多月経をきたす事があります。過多月経をきたす疾患は多岐にわたります。
過多月経の治療はどうするの?年齢によって違うのかな?

若い20代~30代の過多月経の治療については、それに効果のある低用量ホルモン剤(ピル)の薬での治療などがあります。筋腫やポリープが原因の場合は手術をおこなうこともあります。
低用量ホルモン剤の治療についてリスクの高い女性(肥満、喫煙、高血圧、糖尿病、アラフォー世代)に関しては、ミレーナという、子宮内に入れる器具を使い、治療をするという方法もあります。
どのような治療になるかは、診察をして、超音波(エコー)をして子宮の状態を確認してからになるかと思います。自分が、過多月経かも?!と思われた方は、ぜひ婦人科を受診してください。
恥ずかしい部分をさらけ出すことにためらいもあるかと思いますが、受診することにより、過多月経かどうかを確認でき、その治療をすることで、今よりも、楽になることは間違いないことでしょう。

