
国立感染症研究所(感染研)は2023年に性感染症の梅毒と診断された妊婦は、2019年以降、過去最多であったことがわかりました。また、妊婦の胎内で感染した「先天梅毒」の赤ちゃんは37人だそうです。感染研がまとめた感染症調査によると、2023年の梅毒患者は1万4906人(速報値)で最も最多となっており、これに伴い、梅毒に感染していた妊婦患者も383人、妊婦からから胎児にうつる「先天梅毒」と診断された赤ちゃんも37人であったことが報告されています。不安を感じるような性行為をしたら、性行為を控えて、検査をしましょう。
梅毒の症状

梅毒は、主に性交渉で感染し、陰部の潰瘍やリンパ節の腫れ、全身の発疹などが現れます。痛みをともなわない場合が多く、症状がすぐに消えてしまうこともあります。感染直後だと、陽性判断が出ないこともあるのですが、6週間経過していると、ほぼ確実に感染の有無がわかります。梅毒は無症状であっても進行していくため、完治のためには治療を継続することが大切です。
先天梅毒とは

先天梅毒とは梅毒に感染した女性が妊娠したり、妊娠中に梅毒に感染したりすると、梅毒が血液を通って胎盤から赤ちゃんの体に入り、赤ちゃんが感染することがあります。これが先天梅毒です。先天梅毒の症状は、生まれたばかりでは分からないことも多いのですが、生後数ヶ月以内で「早期先天梅毒」としての症状である特徴的な皮膚の症状(水疱、丘疹、赤銅色の発疹など)、リンパ節腫脹、肝脾腫などを起こします。また、生後2年以降に「晩期先天梅毒」として「実質性角膜炎、難聴、歯のエナメル質の形成不全(Hutchchison歯)」などを引き起こします。
妊娠して感染が発覚した場合は?

妊娠を考えている方はもちろん、結婚の予定のある方などは、パートナーと一緒に前もって検査をしておくことが非常に大切と言えます。感染を疑う症状があれば、速やかにパートナーと検査を受けてください。妊婦健診の梅毒の検査では無症状でも発見できるので、妊婦健診は確実に受けてください。また、感染していた場合でも、すみやかに薬で治療をおこなうことにより、母子感染のリスクを減らすことが出来ます。心配なことがあれば、病院を受診するようにしましょう。
