
婦人科看護師、きくとまです。今春から少し変わることになる出生前診断。出生前診断とは、赤ちゃんが生まれる前にどのような病気を持っているのかを調べる検査のことをいいます。出生前検査を行うことにより、赤ちゃんの先天性疾患の一部である、ダウン症(21トリソミー)、18トリソミー、13トリソミーなどの有無を診断します。2022年春より「新型出生前検査」となり、実施施設(病院)が増えるほか、希望すれば全ての妊婦さんが検査を受けられるようになります。出生前診断とはどのようなものかお伝えしたいと思います。
今までの出生前検査はどのようなものだったのか?

出生前検査をおこなう認定施設(病院)は全国108施設しかなく、県によっては一つもないところもありました。採血だけで結果がわかるため、認定外施設(美容外科や専門外の施設)は認定施設を超え166施設あり、手軽に行けるとの理由で検査を行う妊婦さんが多くありました。
「新型出生前検査」はどこが変わるの?

認定外施設にて検査を受け、その結果が郵送で送られてくるだけで、その後の相談に応じてもらえず、妊婦さんが混乱するケースが問題化しました。そのため、認定施設では新たな要件が見直しされます。
出生前診断のメリットとデメリットは?
出生前診断の目的は「赤ちゃんの状態を知ること」です。赤ちゃんの状態を知ることで得られるメリット、デメリットをお伝えします。
出生前診断のメリット
- 赤ちゃんの状態を知ることができる
- 赤ちゃんの状態を知ることで事前に準備をすることが出来る
- 妊婦さんや赤ちゃんの負担が少ないこと
出生前診断のデメリット
- 知ることでかえって混乱する
- 検査でわからない病気もある
- 費用がかかる
- 命の選別という意見
まとめ

誰もが元気な赤ちゃんを授かりたいと思う気持ちは同じです。出生前検査は妊婦さんにとって安心材料にはなりますが、この検査が必ず必要な検査ではないということを理解して下さい。感覚器や発達にかかわる異常などについては現代の医学ではわからない事も多くあり、出生前に知ることは難しいとされています。
認定外施設には、認定施設で調べられる3つの病気以外も検査できると宣伝するところもあります。そうした検査を一般の妊婦さんに行う場合の正確性はまだ不十分です。妊婦さんは正しい情報を知り、発信する医療側も正しい情報をお伝えすることが大切だと考えています。

