
婦人科看護師きくとまです。
前回承認されるかもしれない経口中絶薬をご紹介しました。今回はその薬の副作用についてお伝えしたいと思います。現在、承認の申請が行われている経口中絶薬「ミフェプリストン」と「ミソプロストール」とは、中絶に有効な作用を持つ内服薬です。ただ、妊娠全期を通して内服できる薬ではありません。経口中絶薬による堕胎が認められている諸外国では、妊娠初期の堕胎のみに用いられる薬です。
今はまだ日本で承認されていませんが、今後承認されるかもしれない、経口中絶薬の副作用についてお伝えしていきたいと思います。
経口中絶薬の種類とその特徴は?
経口中絶薬を使った方法では、妊娠状態を薬剤によって中断し、人工的に陣痛を誘発して胎児を排出します。この薬は妊娠初期の中絶が可能でありますが、日本ではまだその使用が認められてはいません。(2022年3月現在)
主に中絶薬で使われるお薬の特徴
・ミフェプリストン・・・プロゲステロンという妊娠状態を継続するホルモンを抑えることで、強制的に妊娠の維持ができない状態にします。
・ミソプロストール・・・子宮収縮を起こし、陣痛を誘発し、胎児を排出する働きをします。
内服したらいけない人はどんな女性なの?

経口中絶薬は、子宮外妊娠の際の中絶には効果がないものとされています。妊娠反応が出ても医師の診察を受けなければ正常妊娠か子宮外妊娠かの判断はできません。正常妊娠で、必要となれば処方されることになりますが、医師の診察無しに経口中絶薬による中絶が完了したと自己判断してしまうと、子宮外妊娠の放置に繋がってしまうこともあり得るのです。また、体質や持病などにより、経口中絶薬を内服できない女性もいます。自己判断での服用では危険であるとされているため、必ず医師の診察、診断を受けてから内服しましょう。
中絶薬のリスクとは?

中絶薬を使用したときの大きなリスクとして挙げられるのが、腟からの出血です。大量出血を引き起こした場合は、非常に危険な状態に陥り、外科的処置(手術)をしなければならないこともあるのです。
他にも副作用として、60%に当たる女性が、腹痛や嘔吐の症状を訴えていたとのこと。その他にも、下痢、吐き気、頭痛、めまい、腰背痛などが挙げられています。
まとめ
1980年代に安全性が確認され、世界保健機関であるWHOでも安全性が高い方法として推奨されている経口中絶薬。いずれにせよ、海外でも、医師の診察のもとに処方されている薬です。自己判断での内服は、経口中絶薬が認められている外国でも危険であると示されています。決して、個人輸入を行ったり、自己判断での内服は、非常に危険を伴うため、絶対に避けましょう。
必ず医師の診察、診断を受けてから内服するようにして下さい。

