
婦人科看護師きくとまです。今回は抱っこについて、リラックス効果があることが研究でわかったとの発表がありました。0歳の赤ちゃんは親に抱かれたり、抱きしめられることによって、安心することが明らかであることを、赤ちゃんの心拍の変化から確認したとの報告があったのです。
抱っこは、赤ちゃんとの信頼関係を育むために欠かせない行為です。
そして、親としては、子どもとの初めてのコミュニケーションの練習となります。
抱っこすると赤ちゃんにはどんな効果があるの?

赤ちゃんは、お腹の中にいるとき、とても安心して過ごしていると言われています。しかし、生まれ出てくると、周りには今まで経験したことのない世界が広がっています。光がついたり消えたり、色々な音が聞こえてきます。
目の前にいる人間が、自分にとって味方なのかも分かりません。そうした変化の多い環境のため、赤ちゃんにとって、生まれてきてからとても不安なのです。
しかし、パパやママが「抱っこ」をすることで、お腹の中にいたときと似たような感覚にしてあげることができます。「ここは大丈夫だよ」と、安心させてあげる効用があると言われているのです。
抱っこすると赤ちゃんの何が変わるの?

この研究によると、ママが、1歳未満の自分の乳児を20秒間立った状態で抱きしめてもらい、抱きしめる前と後の心臓の鼓動を比較しました。
その結果、生後4か月以上の乳児77人中56人(73%)で心臓の鼓動がゆっくりになったそう。赤ちゃんは、抱っこをされることで安心し、体を休ませる副交感神経が働いたためだと分析しています。
さらに、父親が育児に携わる「平日の帰宅後、または週1~2回程度」であっても、4か月以上の乳児の組み合わせで調べた結果、乳児の13人中9人(69%)で、同様の効用が出たこともわかりました。
一方、4か月未満の乳児には、誰に抱っこされても心臓の鼓動の変化はなく、また、4か月以上乳児では、見知らぬ女性に抱かれても心臓の鼓動に変化はなかったとのことです。
4か月を境に赤ちゃんは関心を示し始める

赤ちゃんは4ヶ月ごろから、昼は起きて遊び、夜は少しまとめて眠る、というリズムができてきます。(ただし、個人差があります)また、首や手足、背中の筋肉も発達します。また、旺盛な好奇心で、五感を発達させているため、4か月を境に乳児が環境に適応し始めると考えられます。
一日中、赤ちゃんとかかわっている時間が長いママ。仕事で中々関われないパパ。それでも、時間の長さにかかわらず、定期的に赤ちゃんと関りを持つことで、愛情が形成されるということです。
どんなに遅く、忙しくても、パパはしっかり赤ちゃんを抱き、ママと共に育児を共有し、赤ちゃんと同様、親も成長していきましょう。

