

彼以外とセックスをした後、性器に何かできたわ。痛くも痒くもないけど…。
その数週間後に体中に発疹もでたことがあったわ。痛くも痒くもなく、その後消えたんだけど。これって病気?
昔からの性感染症で有名な梅毒。梅毒は、トレポネーマという病原体が粘膜や皮膚の小さな傷から体内に入り込み血液に乗って全身に広がって様々な症状を表します。
感染した病変は、陰部から、精液、血液、膣分泌液、口腔によるフェラチオ、唾液に病原体が含まれる場合もあるため、キスでも感染します。また1回の性行為で感染する確立は20%以上とも言われています。
梅毒は昔の病気ではありません。2018年に男性4545人が感染、約6.6倍、女性2897名15.8倍、合計7442人と全体で8.5倍に増加しています。とにかく右肩上がりで増えており、しかも、女性の15歳から24歳の年齢層での感染が多くなっています。
性風俗に関わる特殊な感染症ではなく、パパ活、ジジ活、リフレシュガーコミュニティなどの言葉で語られる個人のボーダー化が進み、金銭の性的サービスとははっきり分からない関係、また、 SNS での出会いの場も増えていることで感染が関係している可能性もあるかもしれないと言われています。実際、アプリの利用率が高い都道府県ほど人口当たりの梅毒の新規報告の割合が多い傾向があるということが分かっています。
梅毒症状:第1期

感染後3週間ぐらいで、感染した個所に(性器、口腔などの粘膜や皮膚)初期硬結という痛みのない小さなしこりができ、何日かすると中心部に潰瘍ができます。この潰瘍を硬性下疳(こうせいげかん)といいます。その後、感染部位の近くのリンパ節が腫れますが、触っても痛みを感じることはなありません。男女に限らず口腔性交でも感染します。この場合、性器のほかに口唇、肛門周囲などに感染することもあります。
梅毒感染は血液検査で判定しますが、症状が現れるこの時期にならないと陽性にならないので、検査の時期を間違えないことが重要です。
梅毒症状:第2期

感染後3カ月ぐらいすると、血流に乗って全身に広がった梅毒トレポネーマにより、全身の皮膚に梅毒性バラ疹と呼ばれる淡く赤い発疹が多数現れます。この発疹も、痛くも痒くもありません。それ以外に性器や肛門周囲に扁平コンジローマという平らなしこりができたり、口腔粘膜に発疹ができたりすることもあります。多くの場合、何カ月かすると症状は消失します。蕁麻疹(じんましん)やアレルギー性皮膚炎、他の感染症による皮膚症状と間違えることもあるので、梅毒の疑いがあるときには血液検査をして感染の有無を確認することが必要です。治療をせず、ほっておいたら、その間、あなたは自分が病原体となり数々の女性や男性に感染を撒き散らすことになります。
感染を確認したあとの治療は?

今回、症状等は第2期までの症状をお伝えしました。現在では、ほぼ、第2期の時点で病気が発覚することが多いので、それ以上の段階に進むことは稀でしょう。
梅毒に感染したかを確認するには3週間が経過しないと陽性か陰性かが確認できません。感染しているかも?と不安要因があれば約3週間以上を過ぎてから検査をすることが大切です。
検査内容は主に問診・視診・血液検査になります。感染がわかったら症状に応じて2週間~12週間薬を内服します。必ずパートナーと一緒に治療をしてください。
検査をするにあたり、保険証がない、病院に行くのが恥ずかしい、家族にバレたら困る、などという方は保健所が匿名でしかも無料で検査をしてくれます。ほぼ47都道府県でしてくれるはずです。最寄りの保健所に確認してみて下さい。なお、保健所では治療はできません。感染していたら必ず病院で治療をしてください。
年齢に関係なく、まさに自分が病気になるなんて思わない、コロナウイルスも同様、自分がかかるとは思わなかったと感染した方は言われますが、意外に身近に病気が潜んでいます。病気と性行為は隣り合わせ。いつ、自分が感染するかわかりません。感染しても治療法があるため、感染を広げない、これを心がけましょう。

