
婦人科看護師、きくとまです。コロナ渦もまだまだ落ち着かず、引き続き、マスクを外せない生活が続いています。
さて、6月4日から10日は歯とお口の健康習慣となっています。マスク生活で、おろそかになりそうな口腔ケアを見直してみませんか?
ずっとマスクを付けていると、会話や口を動かすことが少なくなり、口の中が渇いてしまったり、唾液が減ることにより、口の中がネバついてきます。唾液は、感染症の予防に重要な役割を果たすことがわかっています。
唾液中には、感染症を予防する抗菌物質が含まれている

唾液の働きには「食べ物の消化を助ける」とイメージしている方が多いのではないでしょうか。唾液に含まれている「アミラーゼ」という酵素によってデンプンの分解をサポートするなど、食事をするうえで欠かせませんが、他にもさまざまな役割を担っています。唾液中には感染症を予防する抗菌物質も含まれています。
粘膜免疫を担っているのが、免疫物質のIgA(免疫グロブリンA)と言われるものです。口の中に侵入してきた病原体に、IgAという免疫物質がくっつくことで無力化されます。IgA抗体は様々な病原体が人の粘膜に付着するのを防ぐ働きがあります。しかし、日常的なストレスなど、些細なことでIgAの数は減ってしまいます。
IgAを増やしたい!増やすためにはどのような生活をしたらいいの?

分泌を促すには食事をよく噛み、水分補給をしっかりすることや鼻呼吸を意識することが大切です。唾液中のIgAはストレッチや有機酸素運動をしたり発酵食品や食物繊維を摂取することで増えることがわかっています。
簡単に出来ることとして、お勧めは、唾液腺のマッサージです。顔には耳下腺、顎下腺、耳下腺と呼ばれる3つの大きな唾液腺があります。そこをマッサージ刺激をすることで分泌を促すことができます。
唾液腺のマッサージの位置は?

耳下腺:耳の横に手を当て、後ろから前へ円を描くようにマッサージ。
舌下腺:両手の親指をそろえてあごの真下に当て、下を突き上げるように押します。
顎下腺:あごの骨の内側の軟らかい部分に指を当て、耳の下までの5か所くらいを押します。
感染予防には口の中の衛生を保ち、正常な唾液の分泌を意識しましょう

唾液を増やすことだけではなく、歯の磨きや口の中の掃除などで口の衛生を保つことも、免疫力を高めることにつながります。
つまり、新型コロナウイルスの感染を防ぎ免疫力を高める為には、口腔内の細菌数を極力少ない状態に維持しておくことが重要です。新型コロナに効果があるかは、まだ証明されていません。しかし、口の中の歯周病菌などの細菌が減ると、風邪やインフルエンザの感染症にかかるリスクを減らせることが明らかになっています。新型コロナウイルス感染症対策として、試す価値は十分あります。
病気は口から、健康を守るのも口からと言われています。口を清潔に保つことで感染を予防して、健やかな日々を過ごしましょう。

